外注のジレンマ

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IT関係

ソフトウェア開発では、自社のメンバだけではリソースが足らず、外注発注することが良くあります。

通常、仕事の依頼は、会社に対してするもので、特定の個人に依頼するものではありません。

よって、相手会社のメンバーを指定することはできません。

期待する成果が期限までに納品されれば良いのです。

が、これは正論であって実態は違うことがあります。

実際には例え会社間の場所が離れていても、どのようなスキルの人が開発をしているかが見えてきてしまいます。

それは発注してから納品日までに会社間で様々なコミュニケーションが頻繁に発生するからです。

発注してから納品日まで、進捗把握するための打ち合わせを頻繁にしますし、ものが出来上がるまでには段階があり、途中途中でその成果物を確認する必要があるからです。

成果物の確認も広い意味ではコミュニケーションの一貫とも言えます。

途中成果物一つとっても、個人のスキルによる差がどうしても出てしまいます。

それを見せないように均一な成果を残すことが受注側の責任なのですが、人が作る以上文章の書き方等にどうしても差が出てきてしまい、スキルがある程度浮き彫りになってしまいます。

場所が離れている場合にはまだ見えにくいのである程度、で済みますが、問題は場所が近い場合です。

場所が近いと、気軽に打ち合わせしてメンバーが顔を合わせるような機会が増え、コミュニケーション量が圧倒的に増える分、個人のスキルが丸見えになります。

ここでももちろん発注側は特定の個人に指示をしたりしてはいけないので、たとえ問題があるメンバーがいたとしてと、問題の改善は特定の個人にではなく、相手の会社に要望しなければなりません。

と、これも正論であり、守るべき法律なのですが、どうしても特定の個人に言いたくなってしまうケースが多々あります。

特にプロジェクト全体に遅れがあるような状況で、目の前で相手方のメンバーがチンプンカンプンな話をしたり、資料の説明が訳のわからない説明だったりすると、なぜそうなる!?と怒りに似た感情が湧き上がります。

当然そこは我慢し、冷静にあるべき対応をしますが、長く開発を経験していると、なんとなく、「この人は危ないな、、」とわかってしまいます。

喋り方や、説明の仕方、メールの文面、仕様書の書きっぷり、それらを数週間見ればだいたいわかってしまい、その人の作った部分にいざ問題が見つかったりすると、「やっぱりか、、」と落胆する事になります。

それでも、もっとできる人に交代してくれ!と文句を言うことはできません。

あくまで、相手会社の代表に、何が問題か、どう改善して欲しいかを要望することしかできません。個人を責める言い方はできません。

これが同じ会社同士なら、期待した成果を出してこない人に直接強く言うこともできますが。。

問題がある人がわかっているのに直接言えない、そんなジレンマが発注側にはあるのです。

何度も言うように法律上まずいことをしてはいけません。

現場のプロジェクトリーダーはこうした人材に関する苦労が耐えません。しかしそれも含めてあるべき手順でプロジェクトを完遂させるのがリーダーの責任です。

イライラしたら気の合う人と飲むなり遊んでうまくリフレッシュしていきましょう。

と、自分に言い聞かせて、終わります。。

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